ステップ5：証券口座を開設し、NISAで「少額」から投資に慣れる

ステップ4で「守り（貯蓄）」の自動化ができたら、いよいよ「攻め（投資）」の準備です。

ステップ4の最後でもお伝えしましたが、生活防衛費が満額貯まるのを待つ必要はありません。

まずは口座を開設し、「少額で投資という行為に慣れる」ことから始めましょう。

証券口座は「SBI証券」を強くおすすめします

投資を始めるための証券口座は、銀行の窓口ではなく、手数料が安い「ネット証券」を使います。

中でも、僕も使っていて、最もおすすめなのが SBI証券 です。

理由はシンプル。ステップ4でメインバンクに設定した「住信SBIネット銀行」との相性が抜群だからです。

銀行と証券口座を連携させると、投資に必要な資金を銀行口座から自動で振り替えてくれます。わざわざ入金操作をする手間がゼロになります。

商品ラインナップも豊富で、NISAを始めるのに最適です。

口座開設は無料ですが、手続き完了までに数週間かかることもあります。

「いつかやる」ではなく、モチベーションが高い今のうちに申し込みだけ済ませておくのが、挫折しないためのコツです。

NISAを使って、月1,000円から「練習」スタート

口座が開設できたら、国が用意した非課税制度のNISAを使って、投資信託の積立設定をしてみましょう。

ここでのポイントは、いきなり数万円も投資しないこと。

「無理のない少額（月1,000円〜3,000円程度）」で始めるのが鉄則です。

投資を始めると、資産は毎日変動します。

この増えたり減ったりする感覚を、痛手にならない少額のうちに肌で感じておくことが重要です。これが、将来大きな金額を運用する際のメンタルブロック（恐怖心）を消してくれます。

商品選びの3つの条件（FPの鉄則）

NISAで積立をする商品は、ランキングだけで選ぶのではなく、**「長期運用に適した条件」**を満たしているかどうかが重要です。

FPとしておすすめする基準は、以下の3つです。

①購入時に手数料がかかる商品は避けましょう。ネット証券の主要なインデックスファンドなら大半が無料です。

②長期投資では、毎年の維持費がリターンを大きく左右します。目安として、年率0.1〜0.2%以下のものを選びましょう。

③特定の国や企業ではなく、世界全体や米国全体など、広い範囲に分散投資できる商品を選びましょう。

代表的な商品の例と我が家の選び方

上記の条件を満たす代表的な投資先として、以下のようなものがあります。

 ・全世界株式（オール・カントリー）

   これ1本で、日本やアメリカを含む世界中の株式に分散投資できます。

 ・米国株式（S&P500）

   Appleを含むアメリカの優良企業500社にまとめて投資できます。

どの運用会社の商品（ファンド）にするか迷ったら、「eMAXIS Slim」シリーズや「楽天・プラス」シリーズなど、業界最低水準のコストを目指している商品から選ぶのが無難です。

我が家では「全世界株式（オール・カントリー）」を選んで、家族全員で投資しています。

「どの国が伸びるか」を予想するのではなく、世界経済全体の成長に丸ごと投資してしまうのが、最もシンプルで管理の手間がないと考えているからです。

設定が終われば、あとは「忘れる」のが成功の秘訣

SBI証券でNISAのクレカ積立設定さえ完了してしまえば、あなたの仕事は終わりです。

毎月勝手に引き落とされ、勝手に積み立てられていきます。

ここからの最大のコツは、「投資していることを忘れること」です。

毎日ログインして「今日は増えたかな？減ったかな？」と画面を睨めっこするのは絶対にNG。

日々の値動きに一喜一憂してしまい、暴落した時に恐怖で売ってしまう原因になります。

思い出したときに見るくらいが、ちょうどいいです。

これは投資の世界でよく言われる冗談のような本当の話です。

ガジテク流の資産形成は、「設定したら、アプリを閉じて、人生を楽しむこと」。

これにて、最強の「お金の自動化マシン」の完成です！

てくま

ガジェット好きFP

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普段は、カーナビやETCなどの電装品の取り付け・修理をしています。 子どもが生まれたことをきっかけに将来のお金に不安を感じ、FP2級を取得。 FPとして学んだ知識とApple製品を活用した 「お金の不安を減らす暮らし方」を発信しています。