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ステップ4:「生活防衛費」を確保しよう

てくま

ステップ3で固定費を見直し、家計が黒字化した皆さん、お疲れ様でした!

ここで生まれた「黒字」は、あなたの将来を守る大切な「種銭(たねせん)」です。

この種銭を使って、次にやることは一つ。

すぐに投資に回すのではなく、まずは「家計を守るためのお金(生活防衛費)」を確保することです。

生活防衛費=「心の安定剤」を確保する

生活防衛費とは、病気や失業、急な出費など、もしもの時に生活を維持するための「現金の盾」です。

このお金がない状態で投資を始めてしまうと、株価が暴落した時や急にお金が必要になった時に、「積み立てた投資信託を焦って売る(損をする)」ことになります。これでは本末転倒です。

まずは、「何があっても半年は生きていける」という安心(心の安定剤)を手に入れましょう。

目標額は「基礎生活費の半年〜1年分」

具体的にいくら貯めればいいのか?

その答えは、ステップ2で導入した「マネーフォワード ME」の中にあります。

① 基礎生活費を知る

家賃、光熱費、食費、スマホ代など、「これがないと生活できない」という最低限の金額を確認してください。(外食や趣味のお金は除きます)

② 目標を設定する

例えば、基礎生活費が月15万円なら、目標額は以下の通りです。

目標額:90万円 〜 180万円(月15万円 × 6ヶ月 〜 12ヶ月)

「ちょっと多いな…」と思うかもしれませんが、これが貯まれば、将来への不安は驚くほど小さくなります。

貯蓄を「仕組み化」するネット銀行活用術

目標額が決まったら、次は「勝手に貯まる場所」を作ります。

ここで活躍するのが、テクノロジーに強い「ネット銀行」です。

既存のメガバンクやゆうちょ銀行ではなく、アプリの使いやすさと自動化機能が優れている「住信SBIネット銀行」などをメインバンク(家計の司令塔)に設定しましょう。

特に住信SBIネット銀行の「目的別口座」という機能を使えば、一つの銀行口座の中で仮想的に「生活費用の財布」と「生活防衛費用の貯金箱」を分けることができます。これが最強の管理術です。

「定額自動機能」で、お金の移動をゼロにする

さらに、ネット銀行の「自動化機能」を使えば、毎月ATMでお金を移す手間すらゼロにできます。

パターンA:給料が「サブ口座(指定銀行)」に入る場合
  1. メイン口座(住信SBIなど)の「定額自動入金サービス」を使います。
  2. 毎月決まった日に、サブ口座からメイン口座へ生活費や貯蓄分を手数料無料で自動的に吸い上げます。
パターンB:家賃などが「サブ口座」から引かれる場合
  1. メイン口座の「定額自動振込サービス」を使います。
  2. 毎月決まった日に、必要な金額だけをメインからサブへ自動で振り込みます。

この設定さえしてしまえば、あなたが管理するのはスマホの中だけ。

あとは、放っておくだけで勝手にお金が整い、生活防衛費が積み上がっていきます。

ステップ4クリア!「自動でお金が貯まるシステム」が稼働開始

ネット銀行の設定、本当にお疲れ様でした!

これで、あなたの意思やモチベーションとは関係なく、毎月勝手に、確実に「生活を守るお金」が積み上がっていくシステムが動き出しました。

もう、「今月はいくら貯金しようかな?」と悩む必要も、ATMに並んで入金する必要もありません。

盤石な「守り」の体制は整いました。次は、いよいよ「攻め(投資)」の準備です。

「生活防衛費が満額貯まるまで、投資はしちゃダメなの?」と思うかもしれませんが、答えはNOです。

口座開設には時間がかかるため、貯金と並行して「準備」だけは今すぐ進めておくのが最もスムーズです。

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てくま
てくま
ガジェット好きFP
普段は、カーナビやETCなどの電装品の取り付け・修理をしています。 子どもが生まれたことをきっかけに将来のお金に不安を感じ、FP2級を取得。 FPとして学んだ知識とApple製品を活用した 「お金の不安を減らす暮らし方」を発信しています。
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