ステップ2:支出を「見える化」する
キャッシュレス化と口座整理(ステップ1)が終わったら、次は「お金の流れを把握する」ステップです。
ここでやることはシンプル。
『家計簿アプリで支出の記録を自動化すること』です。
家計簿アプリは「マネーフォワード ME」が最もおすすめ
Appleユーザーなら、家計簿アプリは 「マネーフォワード ME」 が最もおすすめです。
ステップ1で絞り込んだ銀行口座・クレジットカードなどを連携するだけで、入出金や残高がリアルタイムで自動反映されます。
僕自身もこのアプリを使っていますが、手入力がほぼゼロになり、自動で家計の全体が見えるので、続けるのが本当にラクです。
アプリを開けば、以下のことが一目で分かります。
- 今月どこにどれくらい使ったか
- 何にお金が消えているのか
これだけで、導入でお話しした“なんとなくの不安”が「把握できている安心感」に変わっていきます。
連携するのは「銀行」と「カード」だけでOK
マネーフォワードには全ての口座を連携する必要はありません。
管理の手間を減らすため、そして無料版(連携上限4件)でも運用できるように、連携するのは以下の「4つ」に絞りましょう。
これでちょうど4件です。
ステップ1で口座とカードを整理したからこそ、この「無料枠」にきれいに収まります。
証券口座と電子マネーは「あえて連携しない」
あえて連携しないことにも、明確なメリットがあります。ここが「続けられる」ポイントです。
1. 証券口座は連携しない
日々の資産額は変動するため、家計簿と一緒に見ていると「減った…」と不安になったり、逆に「増えた!」と気が大きくなってしまいがちです。
家計簿アプリはあくまで「日々の収支」を管理するツール。
資産運用は長期目線が大事なので、「あえて連携せず、証券会社のサイトで数ヶ月に1回確認する」くらいの距離感が、メンタル的にも続けやすいコツです。
2. 電子マネー・スマホ決済(Suica/PayPayなど)
これらを連携すると、コンビニでの数百円の明細が大量に並んでしまい、管理が面倒になります。
これらは「チャージした瞬間」に「交通費」や「日用品費」などの項目に支出計上(仕分け)してしまいましょう。
「チャージした分は使い切ったもの」とみなすことで、細かいレシートを見る必要がなくなり、管理が劇的にシンプルになります。
家計簿をチェックするクセをつけよう
家計簿は「毎日つけるもの」と思いがちですが、「週に1回、5分見るだけ」で十分です。
僕も週末に、以下の2点だけをざっくり確認しています。

これだけをチェックしよう!
- 今週使いすぎた項目はないか?
- 使ってないサブスク(定額課金)はないか?
これだけで無駄な支出が自然と減っていきますし、クレジットカードの不正利用にも早く気づけるので安心です。
まずは焦らず「現状の把握」から
このステップで大事なのは、最初から節約しようと頑張りすぎないことです。
まずは『現状を把握する』ことが目的です。
1〜2か月データを取るだけでも、
- うちは食費が多いな
- 意外とサブスクに使ってるな
といった、自分の支出パターンが必ずつかめてくるはずです。
ステップ2クリア!「現実」を直視する仕組みが完成
アプリの連携設定、お疲れ様でした!
これで、あなたのiPhoneの中に、家計の状況をリアルタイムで「把握できる仕組み」が完成しました。
もしかすると、表示されたグラフを見て「こんなに使っていたの…?」とショックを受けたり、赤字の現実に暗い気持ちになったりしているかもしれません。
ですが、落ち込む必要は全くありません。
これまでは「見えていなかった」から対策できなかっただけ。見えてさえしまえば、あとは「改善」するだけだからです。
現状把握(診断)は終わりました。
次は、いよいよ具体的な「治療(支出の最適化)」のステップです。
ここからは、満足度を下げずに、家計を劇的に『黒字化』させていきます。

